戦争法廃止へ!9・19行動 / 全労協新聞 2016年10月号

戦争法廃止へ!9・19行動 / 全労協新聞 2016年10月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



戦争法廃止へ!9・19行動

静岡県共闘

戦争の時代を
子どもたちに
強いてはならない




 「安全保障関連法=戦争法」は多くの憲法学者や識者の「憲法違反」だとの指摘と国民の声を無視し、安倍首相は、自衛隊を前線の戦闘地域には送らない、あくまでも後方支援だと、「同盟国・アメリカ」との約束を守る為に戦争法を強硬に制定した。ちょうど一年前、私も国会前で大きな怒り声をあげ、拳を突き上げた。

 あれほど国会で、尖閣列島帰属問題で中国脅威論を口走った挙げ句が、その中国の石油利権を守るために十一月、激しい内戦が続く南スーダン自衛隊をPKO派遣する準備が進められている。「駆け付け警護」で武装勢力と交戦し、相手を鎖圧したり、国際平和支援法や重要影響事態法の実施において他国軍を「後方支援」したりするということは、紛争の当事者になるということだ。

 どんなに強大な武力を用いても、紛争を泥沼化させ、新たなテロ勢力をも生み出し、負の連鎖になっている。

 九月十八日、民間戦災者の救済を訴え続けた杉山千佐子さん(百一歳)が亡くなった。「戦争は始まれば、国民は鉄砲玉だ。紙くず同然に扱われる。だから、絶対止めなければならない」との彼女の言葉が重たい。

 平和憲法のもと戦後七〇余年、他国の人を殺さず、殺されなかった歴史が終焉するかもしれない危機が高まっている。残念ながら、安倍政権の支持率も高く、国民世論も盛り上がっていない。「遠い話だから、分からない」という声も聞こえてくるが、日本の若者や自衛隊員、そして世界の人々の血を流させないために、戦争法は廃止にしなければならない。

 戦争の時代を子供たちに強いないように、私のできることを担いたいと願う。

 (国労静岡地本 沖基幸)