6・19沖縄県民集会 65000人が結集 / 全労協新聞 2016年7月号

6・19沖縄県民集会 65000人が結集 / 全労協新聞 2016年7月号



全労協新聞
より



「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し海兵隊の撤退を求める県民大会」は、六月十九日午後二時から沖縄県那覇市の奥武山公陸上競技場で開催されました。六万五千人が参加し、米軍関係の事件や事故を根絶するため、在沖米海兵隊の撤退などを求める決議を採択しました。

大会は古謝美佐子さんが「童神」を歌い、スタートしました。その後全員で黙とうし、今回の事件の被害者の父親から大会参加者へ向けたメッセージを「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の高里鈴代共同代表が代読しました。「次の被害者を出さないためにも『全基地撤去』辺野古新基地建設に反対』。県民がひとつになれば、可能だと思っています。県民、名護市民として強く願っています」と訴えました。

続いて、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の共同代表四人が挨拶されました。

とりわけ、シールズ琉球玉城愛さんは声を震わせながら「安倍晋三さん、日本本土にお住まいの皆さん、今回の事件の『第二の加害者』は、あなたたちです。しっかり、沖縄に向き合っていただけませんか。軍隊の本質は人間の命を奪うことだと、大学で学びました。再発防止や綱紀粛正などという使い古された幼稚で安易な提案は意味を持たず、軍隊の本質から目をそらす貧相なもので、何の意味もありません」と発言。さらに、「彼女が奪われた生きる時間の分、私たちはウチナーンチュとして、一人の市民として、誇り高く責任を持って生きていきませんか。もう絶対に繰り返さない。沖縄から人間の生きる時間、人間の生きる時間の価値、命には深くて誇るべき価値があるのだという沖縄の精神を、声高々と上げていきましょう」と訴えました。

続いて、若い世代からのメッセージ「変わらない過去変えていこう未来」として、シールズ琉球の四人がそれぞれ挨拶しました。

大会に参加した県議会議員や市議会議員の紹介があり、大会へ寄せられたメッセージが紹介された後、翁長県知事の挨拶があり、「事件が二度と起きないよう、県民の先頭に立って日米地位協定の抜本的見直し、海兵隊の撤退・削減を含む基地の整理縮小、新辺野古基地建設阻止に取り組んでいく不退転の決意をここに表明する」と述べ、「心を一つにし、強い意志と誇りを持ってこの壁を突き崩していかなければならない。きょうを決意の日とし、全力で頑張っていこう」と訴えました。

の後、稲福事務局長より決議文の提案があり、
(1)遺族、県民への謝罪と完全な補償
(2)県内移設によらな普天間飛行場の閉鎖・撤去
(3)日米地位協定の抜本的な改定を求める
内容で決議されました。

決議の後に、会場の参加者全員でメッセージボードを掲げ、
「怒りは限界を超えた」
「海兵隊は撤退を」
とコールしました。最後に「月桃」を歌い、閉会しました。

(南部全労協大田区職労西山康彦)