全労協/ 16けんり春闘発足総会・学習集会 / 全労協新聞 2016年1月号

全労協/ 16けんり春闘発足総会・学習集会 / 全労協新聞 2016年1月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より

●16けんり春闘発足総会・学習集会

時代の転換に立ち向かい
生活と平和を守る16春闘



 十二月十二日、16けんり春闘全国実行委員会は総会を開催して16春闘に臨む要求と闘う体制を決定した。八十数人の仲間か参加した。国谷(全京道東水労中執)氏の司会で開会した発足総会は15けんり春闘で共同代表を務めた金澤全労協議長から主催者挨拶を受け、16春闘の課題と目標、組織体制の確立について中岡事務局長から提案を受け、全員一致で確認し、闘いに臨む決意を新たにした。

 特別報告として、総がかり行動など戦争法廃止運動を中心で取り組んでいる平和フォーラムの藤本事務局長、沖縄辺野古新基地建設阻止に全力をあげている大仲・沖縄反戦地主会関東プロック共同代表から報告を受けた。藤本氏からは安倍政権の戦争法の強行、原発再稼働、沖縄辺野古新基地建設強行に抗議して国会を取り囲んだ多くの労働者市民、学者、若者、女性の闘いを引き継ぎ、戦争法廃止二〇〇〇万統一署名を成功させ、七月参議院選挙で「市民連合」による野党共闘落選運動など様々な闘いを大きく寄せ集めて安倍致権を打倒することが呼びかけられた。大仲さんは沖縄現地・辺野古の海とキャンプシュワブゲート前で連日連夜闘いを続けるオバァ、オジィ、沖縄各地から支援に集まる労働者・市民の様子を紹介すると共に、安倍政権によって拡大する沖縄差別を糾弾して「翁長知事の覚悟に本土でも応えよう」と訴えた。

 16けんり春闘実行委員会の発足を確認した総会の後、学習集会には労働ジャーナリストの鹿田勝一氏の「曲がり角に立つ日本社会(戦争と格差社会)と労働組合」と題する講演が行われた。鹿田氏は小泉政権による新自由主義政策の導入以降、労働者の生活は厳しさを増し、いま、安倍政権によって富は一部の大企業と富裕層に集中し、非正規労働者、中小企業労働者の貧困化は固定化されようとしている。憲法も破壊されて戦争国家にされようとしている状況に労働組合の闘いが見えていないと指摘された。労働戦線再編以降、ストライキは激減しており官製春闘とさえ言われる状況にもなっている。生活を守り、平和を守り民主主義を守る闘いに労働組合の活躍は不可欠であること。夏の戦争法を巡る闘いをしっかり引き継ぎ、労働組合ストライキで闘うことか求められていると激励を受けた。

 講演を受けて、16けんり春闘に参加する各労組、地方組織からから闘いの決意が述ベられた。坂本(全統一)、持橋(全造船関東地協)、諸見 (全港湾)、唐澤(国労)、寺鴨(全水道東水労)、渡辺(全国一般全国協)、上平(郵政ユニオン)、染(東京清掃労組)、柚木(全労協女性委員会)、鈴木(JAL原告団)、垣沼(大阪ユニオンネット)各氏から現場報告と闘いの決意が表明された。最後に16けんり春闘共同代表を勤める田宮・中小民間労組懇代表からまとめと行動提起か行われ、宇佐見(全造船関東地協)さんの音頭で団結ガンバロウを三唱し集会を終了した。