全労協/ 全労協 新常任幹事の一言 / 全労協新聞 2015年12月号
全労協
http://www.zenrokyo.org/
全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より
全労協 新常任幹事の一言
組合は労働者の
身近な存在に
中里保夫(東京清掃労組)
労働運動とは、労働者の生活保障を目的とした適正な労働条件を確保することです。
時には、労働紛争解決のため、労働委員会や労働審判制度を活用することも必要です。
また労働組合は、労働者の一番身近な存在でなければなりません。なぜなら、労働組合の力の源は、一人ひとりの団結と行動力にあるからです。同じ志を持った仲間が結集し、幅広い連帯を築き、政策実現を目指した社会運動を起こす役割を担っています。
現在、格差社会が拡大し、不満や不信が増幅され、人と人との絆が脆弱になり、社会的・経済的な持続性が脅かされています。私は、これらを是正するため、集団的労使関係を社会全体に広げていきたいと考えています。
目線はいつも
底辺に向けて
鈴木英夫(静岡県共闘)
昨年十月の国の調査によれば、全労働者の四〇%が非正規労働者です。改悪派遣法は、派遣の固定化はもとより、正社員から派遣への置き換えを企図し、非正規率は一気に五〇%を射程に収めるでしょう。とんでもない事態です。
一方で労組組織率はたった一七・五%。正社員が減り、非正規労働者が増えた分だけ組織率がドンドン下がっていくという構図ですが、非正規労働者が、対等に権利主張ができる組織と運動でなければこれからも見向きもされません。派遣社員の半分がマタハラ被害者という実態でも、派遣法をさらに改悪するという倒錯した事態が進行していますが、目線はいつも底辺に向けなければなりません。
受けた支援は
運動で返す
菅野存(東京東部労組)
私の出身単組である全国一般東京東部労組の争議には全労協の仲間のみなさんからご支援をいただき、本当にありがとうございます。その全労協の常任幹事に自分が就任するということで、身の引き締まる思いです。「受けた支援は運動で返す」を実践しようという決意を新たにしています。
すべての争議の勝利、組織化の前進、そして安倍政権の戦争策動、労働法制改悪を労働組合が先頭に立ち粉砕するため、みなさんとともに闘っていく決意です。
労働組合運動に関わって十五年になります。まだまだ勉強中です。みなさんのご指導、ご鞭撻、よろしくお願いいたします。