全労協/ 沖縄 新基地建設反対 / 全労協新聞 2015年12月号

全労協/ 沖縄 新基地建設反対 / 全労協新聞 2015年12月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



戦争法反対・脱原発・沖縄新基地建設反対
全国で声を上げた
安倍政治を許さない


沖縄 新基地建設反対

全国一般東京労組
怒りの1000人座り込み

毎月、月曜日防衛省前で辺野古新基地建設中止を訴え続ける「辺野古に基地を造らせない実行委員会」や東京労組・全労・全労協の派遣で仲間と数回、辺野古新基地建設阻止の行動に参加してきました。

キャンプシュワブゲート前の座り込みに、三メートルの黄色いジュゴンのバルーンを掲げて参加し、また、カヌーチームに参加すべく数日の練習を行ったあと海上のフロートに迫り、文字通り陸にも海にも基地は造らせない取り組みに参加し、美しい辺野古・大浦湾を実感してきました。

カヌーで浜を出発するときから防衛局が雇った警戒船、警備会社の船が絶えず「出て行ってください。ここは臨時制限区域です」とがなり立て続け、広大に張り巡らせたフロートの中にはたくさんの海上保安庁の船やゴムボートが海賊船団同様待ち受けている。それは異様な状況でした。

十月十四日、懸命に辺野古崎のフロートを目指しました。翁長知事が「埋め立て」承認を取り消したとき、辺野古崎を過ぎフロートを超えて横一列にならんで前進、抗議船も同時にフロートを越え、シュワブの海保基地に迫りました。海保のゴムボート七、八隻は横一列で遠くに後退していき、岸の近くで数時間監視行動。県知事の権限を実感しました。

ゲート前には暗いうちから朝六時にみんなが集まってきます。工事用資材の搬入車両を阻止するため座り込みの最先頭は、辺野古在住の島袋文子さん八六才です。

十一月十一日座り込みが五〇〇人になったとき、私たちは機動隊を押し返し、一時間三〇分にわたり車両の進入を阻止しました。そして十八日には一〇〇〇人が参加して道路を埋め尽くしました。

夕方四時まで続くゲート前座り込みでは、「座り込めここへ!」「沖縄を返せ!」その他たくさんの替え歌が歌われ、時折、弾圧が激しいときには、巨大なタイヤの迷彩の米軍戦闘車両の下にもぐりこんで抗議することもあります。「なによりもこのゲート前で工事を止めることが基本であります」「琉球新報沖縄タイムスの新人記者は先輩から仕事を教えてもらうのではない。沖縄のお年寄りにお話を聞いて記者の仕事を教えてもらうんです」座り込みの人たちは年配の方々が多いですがその迫力はすごいです。四人にひとりが戦争で死んだその悲しみ苦しみと、米軍基地として土地を奪われ、戦後七〇年間押し付けられたままの米軍基地の被害に耐え苦しんできた思いがあります。今、ゲート前と海上の埋め立て現場の前で新基地建設に怒りの声を上げ、みんなが嬉々として、楽しそうにしています。プラカードの半分以上が「全基地撤去」になりました。沖縄の人々におおきな勇気をもらいました。


(平田一郎
杏林分会)