2015/09/24/ 兵庫弁護士会 「安全保障法制」の参議院における強行採決に抗議する会長声明
「『安全保障法制』の参議院における強行採決に抗議する会長声明」2015.9.24
「安全保障法制」の参議院における強行採決に抗議する会長声明
〈声明の趣旨〉
当会は,「安全保障法制」に関し,参議院において強行採決したことに抗議する。
〈声明の理由〉
当会は,本年5月18日付「安全保障法制の閣議決定に対する会長声明」,本年6月8日付「『平和安全法制整備法』案,及び『国際平和支援法』案の廃案を求める会長声明」,本年8月6日付「『安全保障法制』の衆議院強行採決に抗議する会長声明」において,いわゆる「安全保障法制」の成立に反対していたが,同法案は,本年9月19日,参議院本会議にて,「安全保障法制」が可決され,成立した。
当会は,「安全保障法制」は,憲法第9条に抵触する法案であることを指摘してきたが,同様に,大学教授を始めとする学者,元内閣法制局長官,元最高裁判事が,安全保障法制を憲法違反ないしその疑いがあるとの意見を表明し,世論調査でも,今国会での成立に反対であるとの意見が多数を占めている。
当会が本年6月21日に開催した「集団的自衛権行使容認と特定秘密保護法に反対する兵庫大集会・パレード」や本年8月29日に開催した「安保法制関連法案と特定秘密保護法に反対する神戸・尼崎・姫路・豊岡・同時一斉パレード」には,合わせて約1万5000人もの市民が集まるなど,兵庫県内において,安全保障法制に反対する市民の声は定着し,さらに広がりを続けている。
当会は,このたび,「安全保障法制」に関し,参議院が強行採決したことに抗議するとともに,今後も,憲法に違反する「安全保障法制」の廃止を求め,さらなる取組を継続していくことを宣明する。
以上