全労協/ いわき自由労組(除染労働) / 全労協新聞 2015年8月号

全労協/ いわき自由労組(除染労働) / 全労協新聞 2015年8月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm



●いわき自由労組(除染労働)
危険手当不払い
責任認める和解



全国一般ふくしま連帯労組、いわき自由労組の二組合は、除染労働者の「危険手当」未払い問題で、元請であるゼネコンの前田建設・鴻池・大日本土木のJV(共同企業体)が団体交渉に応じないことは不当労働行為であると、福島県労働委員会に申し立てていました。

当初ゼネコンは、元請責任は「危険手当」支払いの指導のみであり、具体的労使交渉は直接雇用契約を交わした下請け企業とすべきと主張していました。

しかし、労働委員会での審議が進むにつれ、雇用契約書の偽造・労務管理表の偽造・賃金台帳の偽造・下請け企業の不誠実団交などが暴露され、労働委員会は金銭による和解を勧告しました。ゼネコンは、下請け企業の賃金未払いを立て替えるという理屈で元請責任を認め和解に応じました。

全国一般ふくしま連帯労組、いわき自由労組は、元々「危険手当」不払いはゼネコンの不当なピンハネにあり、(一次下請けでも「危険手当」をまともに支払える請負契約をしていない)元凶はゼネコンにあると主張していましたが、一部ではあれ元請責任を認めたことを踏まえ、勝利的和解に応じることとしました。

建設業法上の元請責任を公に認めさせた事は非常に大きい成果だと考えています。

今後とも全国一般ふくしま連帯労組、いわき自由労組は、原発の収束作業も含めた被ばく労働者に寄り添い闘います。

(桂武いわき自由労組)