全労協/ 沖縄平和行進報告 / 全労協新聞 2015年6月号

全労協/ 沖縄平和行進報告 / 全労協新聞 2015年6月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm



●沖縄平和行進報告

沖縄の熱い心に触れて
職場・地域で闘いつづける



二〇一五年五月は、歴史に残る月になるだろう。この歴史の分かれ目でどの方向に歯車を動かすのかが問われる時に沖縄の地に行った。

五月十四日夕刻羽田を飛び立った私たち東京全労協三五人、那覇で大阪全労協からの参加者二人と合流し、先発していた久保さん、江田さんと全労現地駐在員下地さんの出迎えを受けてツアーは開始された。

五月十五日は、復帰四三年を迎える。この日私たちはまず辺野古へと向かった。辺野古の浜にあるテントで説明を受けた後、東京全労協と全国一般東京労組の檄布をフェンスに貼った。この後、ヘリパット基地に反対する高江の地に行き闘いの現状を聞き、今後も支援していくことを心に誓った。さらに北上し、祖国復帰闘争碑文のある辺戸岬へ向かった。碑文は「この碑は…闘いをふり返り大衆が信じあい自らの力を確かめあい決意を新たにし合うためにこそあり…」と刻まれている。この言葉をかみしめながらこの日の行動を終えた。

翌十六日は、宜野湾市役所前を出発とする平和行進に参加した。南コースは、二〇〇四年米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学の前を通過する。参加者はかわるがわるシュプレヒコールのリードを行った。道端や家の窓から振られる手に励まされながら行進を続けた。途中右翼の宣伝カーからの妨害があったが、宜野湾市海浜公園までの行進を貫徹した。休む間もなく、私たちは再び辺野古へ向かった。辺野古では、ゲート前の集会とデモにわずかな時間だったが参加した。バスの中で昨日私たちが貼った檄布が右翼の手ではがされたという報告が東京労組の組合員で辺野古ゲート前の行動に参加するため現地に滞在中の石原さんからあった。また、私たちが二日間乗ったバスガイドさんは、平和ガイドとして、出身地の東村のことも話してくれた。バスの車内も含め沖縄の今と過去を学ぶことができた。

十七日は、いよいよ県民大集会だ。集会に向かう前に「対馬丸記念館」と「沖縄戦ホロコースト写真展示館」に行った。沖縄の怒りの原点を胸に集会に参加できたことはとても良かった。集会場の正面最前列にジュゴン三匹を並べて参加した私たちは、注目を集めたようだった。集会は、司会者の女子高生の初々しくも実感のこもったリードで進められ、場外での参加者も含め三万五千人が結集した。翁長知事の「辺野古に基地を作らないことが、普天間の危険性除去の解決策だ」という力強い発言には、会場を揺るがす拍手が鳴りやまなかった。

十八日は、早朝普天間基地前で行われている米軍への抗議行動に参加した。

私は、今回のツアーに参加し、沖縄の熱い心と闘いに触れることができた。決意も新たに、職場で地域でこれからも沖縄の人々ともに闘い続けたい。

(藤村妙子 大田区職労)