2015/06/22/ 学習会「クボタ・ショックから10年・・・いま一度、 アスベスト問題に 向き合おう!」 (京都) (案内)

2015/06/22/ 学習会「クボタ・ショックから10年・・・
いま一度、アスベスト問題に向き合おう!
」 (京都) (案内)



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クボタ・ショックから10年・・・

いま一度、
アスベスト問題に
向き合おう!



クボタショック:2005年6月29日に毎日新聞尼崎市の大手機械メーカー・クボタの旧工場の周辺住民にアスベスト疾患が発生しているとの報道をしたのが契機となり、アスベスト健康被害の問題が急浮上してきた現象のこと。



■ 学習会のご案内 ■

お話し:尼崎労働者安全衛生センター 事務局長 飯田 浩さん
DVD:アスベストの被害を考えるDVDも上映します。
とき:6月22日(月)18:30-20:30
ところ:希望の家 参加費:500円 



●尼崎労働安全センターとクボタ・アスベスト問題●
 
2004年2月7日に日本で初めてのアスベスト被害者団体である「中皮腫アスベスト疾患・患者と家族の会」が結成された。患者団体関係者がクボタに労災死亡者数を問い合わせたところ、全69人のうち原因となった尼崎の旧神埼工場が68人と高率であることがわかった。職業上、アスベストと接点のない住民にも被害が確認されていった。

2006年3月2日、被害者や尼崎労働者安全衛生センターなどの支援団体関係者らとクボタとの補償に向けての交渉が持たれた。その結果2006年4月17日にはクボタが「旧神埼工場周辺の石綿疾患患者並びにご家族の皆様に対する救済金支払い規定」を制定した。骨子として、①救済金2500万円~4600万円の支払い、②法律にもとづく認定者に支給、③工場から1キロ以内の範囲に1年以上の居住歴、あるいは通学・通勤歴があること、となっている。2014年3月末時点でクボタが救済金を支払った住民被害者は265人、それとは別に労災認定された元従業員らの石綿関連疾病疾患は190人に達している。
 

石綿が原因で発症する病気★

(1)石綿アスベスト)肺
肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つです。潜伏期間は15~20年といわれております。アスベスト曝露をやめたあとでも進行することも・・・。

(2)肺がん
肺細胞に取り込まれた石綿繊維により肺がんが発生する。アスベストばく露から肺がん発症までに15~40年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多い。

(3)悪性中皮腫
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍。潜伏期間は20~50年といわれている。

 

 クボタ・ショックから10年が過ぎ、日常の話題や報道に“アスベスト”の言葉を聴くことは少なくなりました。でも、潜伏期間の長いアスベスト被害はまだまだ続きます。
阪神淡路大震災から20年。高度経済成長期にアスベストを多用した建築物の建替えも長期にわたり続きます。アスベスト被害にいま一度向き合っていきましょう。
 


呼びかけ:京都労働安全衛生連絡会議
連絡・お問い合わせは  京都市南区東九条上御霊町64-1 アンビシャス梅垣ビル1F
TEL:075-6921-6191  FAX:075-691-6145




厚生労働省
アスベスト(石綿)に関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/faq/faq_asbest.html