●労契法
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条裁判をたたかう郵政原告団を支える会
非正規の未来を切り開く
個性あふれる原告団
十一月三十日、農水省・南青山会館で郵政二十条裁判の原告団を財政的に支えることを目的に「労働契約法二十条裁判をたたかう郵政原告団を支える会」を結成しました。結成総会には郵政内外から二〇三人が参加しました。
総会では支える会・準備会を代表して日巻郵政ユニオン委員長が開会のあいさつを行い、続いて準備会から「会則」(案)及び会則に基づく役員案が提案され、満場一致で承認されました。
選出された支える会の共同代表は日本を代表する労働法学者のひとりである西谷敏大阪市立大学名誉教授、元朝日新聞記者でジャーナリストの竹信三恵子和光大学教授、日本労働弁護団前会長で二十条裁判の弁護団の一員でもある宮里邦雄弁護士の三氏です。本当に心強い共同代表です。また、会を担う運営委員には全労協、全労連から選ばれ、東京全労協からは中原純子副議長、東京地評からは松本秀典副議長が選出されました。
共同代表の西谷先生は「郵政における人間の尊厳を取り戻すための裁判を心から応援する」、そのために共同代表に引き受け、「絶対に負けられない裁判」とあいさつされました。弁護団を代表して棗一朗弁護士からの裁判報告があり、この総会の主役でもある原告団の紹介とあいさつに移りました。
総会には東西十二人の原告のうち九人が参加しました。裁判提訴以降、初めての東西原告団の合流でした。「『正社員になることが夢』と子どもに言われた」、「非正規という差別を受けて、何度も辞めようと思った」、「全国の先陣としてたたかいたい」と原告一人ひとりのあいさつは非正規差別への怒りと裁判勝利への決意に満ちていました。原告の中には重い病気にもかかわらず立ち上がった原告もいます。しかし、原告に悲壮感を感じませんでした。「十人十色」、個性あふれる原告団はあくまで力強く、前向きにたたかっています。非正規の未来を切り開く郵政原告団は私たちの財産であり、宝であると確信しました。
結成総会には同じ二十条裁判をたたかう東京東部労組メトロコマース支部と全日建連帯労組関東支部が参加し、連帯のあいさつを行いました。労契法二十条裁判をたたかう三つの原告が初めて揃い踏みしたこともこの総会の大きな成果でした。そのことをきっかけに連帯労組の裁判傍聴支援もでき、メトロコマースの裁判報告会で交流も行われました。
「非正規議員連盟」の福島みずほ幹事長からのメッセージ、全労協、全労連、MIC、JAL争議団からの連帯のあいさつと盛りだくさんの結成総会となりましたが、熱気ある充実した会になったと思います。みなさん、支える会への入会をお願いします。
(中村知明
郵政二十条裁判を支える会事務局長)