非正規労働者への差別撤廃へ ストと労働契約法20条で提訴 / 全労協新聞 2014年6月号 4面から



●東京東部労組メトロコマース支部
非正規労働者への差別撤廃へ
ストと労働契約法20条で提訴


東京メトロ地下鉄駅売店働く非正規労働者の女性でつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部は、メーデーの五月一日、非正規労働者への差別に反対して全日ストライキを決行し、雇用主メトロコマースの親会社である東京メトロ本社前で抗議アピール行動を展開した。また、同日、支部組合員四人が原告となってメトロコマースに対して正社員との賃金差額など約四二〇〇万円を請求する裁判東京地裁に起こした。

東京メトロ前には二八〇人が結集。支部組合員のゼッケンには「ガマンも限界!」の文字が躍った。フルで働いても月の手取り一三万円台という低賃金の要因である正社員との差別を是正するよう春闘要求してきたが、会社側がゼロ回答に終始しためストライキと提訴に踏み切った。

支部組合員たちは「なぜこんな差別を強いられるのか。私たちだけの問題ではなく、全国の非正規労働者が安心して希望を持って働けるように頑張りたい」と訴えた。

裁判は昨年四月に施行され「有期雇用契約であることにより不合理な労働条件を設けてはならない」という条文を使った全国初の裁判である。その後、同じく労働契約法二十条を根拠に提訴した郵政産業労働者ユニオンの非正規労働者の闘いとともに勝利しなければならない。

東部労組メトロコマース部による非正規労働者差別をなくすための闘いによってたす!

(須田光照 全国一般東京東部労組書記長)


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