非正規反対は正義
近藤さんは、「アベノミクスと非正規労働法制」の報告でマスコミが「官製」と名づけた春闘のなかで格差と分断が広がっている、「どのような人たちとともに労働組合はあらねばならないのか」と、現在の時代状況と私たちの位置について問題提起しました。
講演の結語は、「安価で不安定な非正規雇用に人間としての労働者の未来はない」、だから「非正規という〈悪〉を労働現場から排除しようとすることは〈正義〉であり、不可避だ」というものでした。
「非正規労働は企業の利潤の増大化のもくろみの中で生まれた」、したがって「安価な労働力としての利用」「不安定な雇用」という特性をそもそも持っている。「労働者集団の中に〈階層化〉を持ち込み、日々の労働生活の中に相互差別という非人間的行いを日常化させていく」。「非正規」に反対するということは、「職場における平等な働き方、人間関係の実現を求める」ことである。
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