全国から6000人が参加(3月31日)
●朝鮮学校はずしにNO!
すべての子どもに
学ぶ権利を
安倍政権は、「高校無償化」の省令を改悪し、朝鮮学校を対象から除外するという暴挙を断行した。そもそも、民主党政権下で「高校無償化」が施行されて三年が経過したが、「外交問題」を理由に朝鮮学校に対する適用は先延ばしされ、朝鮮学校の生徒は「就学支援金」を手にすることなく卒業している。さらに、東京、大阪をはじめ、朝鮮学校への補助金をカットする自治体が全国へと広がりつつある。
こうした教育への不当な政治介入、民族教育への弾圧に対し、朝鮮学校の生徒や親はもとより、多くの人々の怒りを買っている。三月三十一日、「朝鮮学校はずしにNO!すべての子どもたちに学ぶ権利を!全国集会&パレード」には六〇〇〇人が結集し、デヴィ夫人も「北朝鮮の政治に対する仕返しを何の罪もない子どもに向けてはならない」と訴えた。朝鮮学校で学ぶ生徒に対する差別は、国連の人種差別撤廃委員会や子どもの権利委員会でも批判されている。
一方、差別・排外主義を主張する輩の動きが活発化しており、この日もデモ行進の先々で下品な罵声をデモ隊に浴びせかけていた。現在、彼らの標的は朝鮮人とウチナーンチュ(沖縄人)である。日本の軍国主義と朝鮮植民地支配の歴史、「琉球処分」をはじめとした沖縄支配と今も続く基地の押し付け。かつて「朝鮮人と沖縄人お断り」という張り紙で差別してきた輩がいたが、その再現のようである。
こうした差別・排外主義、ナショナリズムの扇動に抗し、日本のアジア太平洋侵略戦争と強制連行、軍隊慰安婦問題、創氏改名の強制等をはじめとしたアジア民衆に対する正しい歴史認識をもつ必要がある。日本の侵略戦争の歴史事実を直視し、政治反動と対決し、戦争とファシズムへの道に反対する闘いを通し、平和的外交を求め、労働者民衆レベルのアジアをはじめとした国際連帯を追求する必要がある。