1/12 シンポジウム「震災とアスベスト-1.17から3.11へ」(神戸)
2013-01-12 二元中継シンポジウム「震災とアスベスト-1.17から3.11へ」第1報
阪神・淡路大震災の発生からまもなく18年を迎えます。数多くの困難を乗り越え、 「復興」したかのように見えるこの街で、肺の奥に突き刺さったアスベスト(石綿)が牙をむき始めています。 ここへきて、当時、復旧作業に携わった人が相次いで石綿に起因するがん、中皮腫を発症しているのです。
膨大な建物の倒壊、取り壊し、撤去、運搬といった作業で膨大な粉じんが飛散しました。 当時、全国から駆けつけた労働者たちは、復旧・復興のためにひたすら解体作業に打ち込み、 すぐそばではごく当たり前の日常生活が営まれていました。
この様子は、東日本大震災の被災地の姿と重なります。 瓦礫の積みあがった被災地で対策がきちんと取られているのでしょうか。 阪神・淡路の教訓は生かされているのでしょうか。 原発事故に伴う放射能汚染に目を奪われるあまり、がれきに含まれる粉じんに、 命を脅かす石綿が潜んでいることを忘れてはならないのです。津波、原発、そして今、 恐るべき石綿禍が身近にある。「復興災害」ともいえる神戸の現実を、将来の東北で起きる予言にしてはなりません。
そんな願いを込めて、二つの被災地をつなぐシンポジウムを企画しました。 神戸と宮城県石巻市の2会場で同時刻に開催し、インターネット中継し、震災石綿禍の課題を話し合います。
膨大な建物の倒壊、取り壊し、撤去、運搬といった作業で膨大な粉じんが飛散しました。 当時、全国から駆けつけた労働者たちは、復旧・復興のためにひたすら解体作業に打ち込み、 すぐそばではごく当たり前の日常生活が営まれていました。
この様子は、東日本大震災の被災地の姿と重なります。 瓦礫の積みあがった被災地で対策がきちんと取られているのでしょうか。 阪神・淡路の教訓は生かされているのでしょうか。 原発事故に伴う放射能汚染に目を奪われるあまり、がれきに含まれる粉じんに、 命を脅かす石綿が潜んでいることを忘れてはならないのです。津波、原発、そして今、 恐るべき石綿禍が身近にある。「復興災害」ともいえる神戸の現実を、将来の東北で起きる予言にしてはなりません。
そんな願いを込めて、二つの被災地をつなぐシンポジウムを企画しました。 神戸と宮城県石巻市の2会場で同時刻に開催し、インターネット中継し、震災石綿禍の課題を話し合います。
日 時:2013年1月12日(土) 13時~16時
会 場:神戸会場―神戸市勤労会館 大ホール
石巻会場―石巻市労働会館
主 催:NPOひょうご労働安全衛生センター
立命館アスベスト研究プロジェクト
企 画:①阪神淡路大震災におけるアスベスト飛散実態の検証
基調報告 (立命館大学 南慎二郎氏)
復旧作業における労働実態 - パネルディスカッション
基調講演 (国立環境研究所 寺園 淳氏)
②1.17の教訓から3.11被災地へ
阪神淡路の教訓から東日本大震災の課題
神戸会場と石巻会場の二元中継
③マスクプロジェクトからの提案
神戸大学生からの提案
(F)