第91回日比谷メーデー 困難な状況下で開催 / 全労協新聞 2020年6月号

第91回日比谷メーデー 困難な状況下で開催 / 全労協新聞 2020年6月号

 


 

 

第91回日比谷メーデー
困難な状況下で開催、ライブ配信

 

新型ウィルス感染症が世界中に猛威を振るい感染が拡大するとともに患者と死亡者が増え続けている。四月七日安倍政権は、新型ウィルス感染症拡大防止を目的に「緊急事態宣言」を発令し、東京都の小池知事は都の公共施設の使用を一時中止・休止することを明らかした。

 

第九一回日比谷メーデー実行委員会は、日本のメーデー一〇〇年を迎える今年に労働者・市民が日々置かれている状況、貧困と格差が拡大する状況下でこそメーデーの意義が問われることを確認し、組合員・家族が参加して働く環境・賃金と労働条件、労働者の地位向上を求め日比谷野外音楽堂での開催を目指してきた。しかし、都施設の利用休止、組合員・家族の健康、感染症拡大を防ぐこと、新型ウィルス感染症拡大の中で解雇や派遣切りが行われる現状を見れば、メーデーの「中止」はないことを決定し、組合員・家族、労働者とともに開催できるかを議論した。

 

日比谷メーデー実行委員会は、各労組・団体の代表参加と式典の縮小、組合員・家族が新型ウィルス感染症に「うつらない、うつさない、うつさせない」対策、LIVE配信により多くの組合員・家族が参加できるメーデーとして開催した。式典は、平賀中小労組懇代表の開会宣言で始まり、国労東京地本鎌田委員長が主催者挨拶を行った。その後、連帯メッセージが紹介され、全水道東水労久保さんがメーデーアピール案を提起し採択された。全労協渡邉議長の団結ガンバローで式典を終了し、その後水道橋東口交差点でアピール行動を行い、労働者の結集を呼びかけた。

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