京都地域メーデー 資料

京都地域メーデー 資料

 

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1頁目/ 表紙
2頁目/ 韓国AWCからのメッセージ
3頁目/ 日比谷メーデーからのメッセージ
4頁目/ 中之島メーデーからのメッセージ
5頁目/ 中金労組からのメッセージ
6-7/ メーデー宣言
8頁目/ スローガン

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1頁目/ 表紙

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第30回 京都地域メーデー

働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう

生きるために声を上げよう!

~命と健康を守る2020メーデー

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2頁目/ 韓国AWCからのメッセージ

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第30回京都地域メーデーへの韓国からの連帯メッセージ

 

世界メーデー130周年を迎えて開かれる第30回京都地域メーデーに連帯のメッセージを送ります。世界的に広がっているコロナパンデミックで、労働者の民衆の生活は崖っぷちに追い込まれています。

 

労働者は職を失い、自営業者は店を閉め、障害者や独居高齢者など社会的弱者は食べることすらままならない状況に置かれています。移住労働者は政府のささやかな支援からさえ排除されています。

 

結局延期されましたが、日本の安倍政権は、夏季五輪を開催するつもりでコロナへの対応を先送りし、全国に拡散する結果を自ら招きました。マスクの供給から患者の隔離と治療、医療陣と医療施設など日本の公共医療制度の真の姿が露わになりました。

 

新自由主義的資本主義がもたらした結果です。日本政府が緊急事態宣言とともに集会場の使用禁止を下したのは、コロナ拡散を防ぐための措置でもあるが、これを機に労働者民衆の怒りと声を眠り込ませようとする意図が隠れています。このような状況でも資本家たちは自分たちの腹を肥やそうとする陰謀を企んでいます。

 

韓国はおおよそのところコロナ事態をうまく管理してきましたが、労働者の雇用が縮小し、売上高の減少で廃業する自営業者が増え、貧困層の暮らしはますます疲弊しています。 政府は議論の末、総額13兆ウォン、4人家族100万ウォンの支援を決定しました。しかし、企業には約100兆ウォンを支援する予定であり、各種規制を緩和するかまえです。

 

同時に都心での集会を禁止しています。コロナ事態で職を失う労働者が増えていますが、その反面、働く労働者は低賃金と雇用不安、そして劣悪な労働条件に追いやられています。 4月28日は、世界労災労働者追悼の日でした。しかし、残念なことに翌日の4月29日、京畿道(キョンギド)の利川(イチョン)で工事中の物流倉庫の火災により、下請け会社の非正規職の日雇い労働者38人が命を失いました。

 

ソウルでは、警察による集会禁止通知にもかかわらず、非正規労働者が様々な方法でメーデー行事を開催しています。 京都地域で開かれる第30回メーデー集会とともに、日韓両国の労働者の連帯を確認しましょう。帝国主義グローバル化した資本に対抗して、労働者の生存権のために闘いましょう。AWC韓国委員会は第30回京都地域メーデーを支持して連帯を送ります。

 

2020年5月1日

AWC韓国委員会代表
許栄九(ホ·ヨング)

 

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3頁目/ 日比谷メーデーからのメッセージ

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第30回京都地域メーデー

        実行委員会 様

 

メッセージ

 

 第91回日比谷メーデー実行委員会より、第30回京都地域メーデーに対して心からの連帯メッセージを送ります。

 

 今年は1920年に日本で8時間労働制の実施と最低賃金法の制定などを求め、上野公園で労働者がメーデーを開催してから100年を迎えます。多くの労働者が結集し闘いによって勝ち取った8時間労働制は、「働き方改革」の名の下に裁量労働高度プロフェッショナル制度などの時間にとらわれない働き方、雇用によらない労働と使用者責任を放棄した偽装請負へと性格を変えようとしています。

 

 今年のメーデーは、世界中で新型ウィルス肺炎症の感染拡大が起こる中、労働者の生存権を掛けて第91回メーデー、日本のメーデー100周年を、いかに労働者が結集し闘い労働者の雇用と生活を守り抜くのかが問われるメーデーでもあります。

 

 新型ウィルス感染症は、感染症への罹患と死亡への恐怖だけではなく、感染症の拡大の中で現実となっている雇用破壊と生活破壊であり、労働者・労働組合は全力で立ち向かい闘いを行わなければなりません。

 

 新自由主義・大企業優先の利益第一主義は、労働者・市民に「自己責任」「自己犠牲」を迫り、企業の延命のみを図ることを白日の下に晒しています。

 

 感染症拡大防止、罹患者の懸命な治療に当たる医師・看護師、医療関係従事者、電気、ガス、水道・下水道、公共交通をはじめとしたライフラインを守る労働者、食品加工飲食業など食の安全を守る労働者、建設現場で働く労働者など、テレワークや在宅勤務とは無縁の労働者に対する健康への安全配慮、自粛・休業要請に対する休業補償など、命と生活を保障する充分な補償が早急に求められています。また、外国人労働者・移住労働者をはじめとした全世界の労働者の連帯と共闘で、感染症拡大の終息と労働者の雇用確保、賃金・労働条件の改善、差別排外主義を許さず、労働者が生き生きと生活できる社会を目指しましょう。

 

 第30回メーデーを迎える貴メーデーの成功を折念するとともに、全世界の労働者の連帯と団結を勝ち取り、闘い抜こうではありませんか!

  

2020年5月1日

第91回 日比谷メーデー実行委員会

 

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4頁目/ 中之島メーデーからのメッセージ

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連帯メッセージ

 

 第91回メーデーを迎えて、各地区・労働組合ともにその準備に奮闘されてきたことと思います。しかし、突然の新型コロナウイルス汚染の拡がりを受けて、苦渋の決断を強いられているのではないでしょうか。私たち中之島メーデーも、例年通りに準備を進めてきましたが、大きな規模の集会・デモの開催は不可能と判断いたしました。

 

 5月1日当日は、各労働組合の代表者を中心に少人数で公園に集まり、メーデーアピールを採択し、争議組合から喫緊のアピールを受け、その後は宣伝カーによる市内街頭情宣を行います。そして、最後はターミナルでのスタンディング・アピールをします。そのうえで、秋頃にはかたちを変えた労働者集会の開催を展望しているところです。

 

 この新型コロナウイルス汚染に関しては、中小・零細企業、自営業者の多くが操業停止や自粛を余儀なくされ、それがそのまま労働者に転嫁されてもいます。各労働組合やユニオンには、契約切れを匂わされた有期雇用の労働者や仕事滅がそのまま契約解除を言い渡された派遺労働者から、悲鳴にも似た労働相談が寄せられています。

 

 しかし、このようなときこそ労働組合が必要とされているのではないでしょうか。私たちはいまだ非力であり、日常的な組合活動にも支障が出ているときではありますが、場合によっては労働組合同士の連携を強めながら、現在の危機に挑みたいと思います。

 

 明けない夜はないことを信じ、明日への希望を感じて、ともに頑張っていきましょう!

 

2020年5月1日

第91回 大阪・中之島メーデー実行委員会

 

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5頁目/ 中金労組からのメッセージ

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 第30回京都地域メーデー
参加者の皆さんへ

 

連帯メッセージ

 

第30回京都地域メーデーに参加された皆さん


中金労組はメッセージをもって、本日のメーデーに参加させていただきます。

 

新型コロナウィルスの感染が世界規模で拡大している状況の中、中金労組の執行委員会で議論し、今年は集会・デモの参加を控える決断をしました。


現在、春闘の最中でありますが、コロナウィルスの拡大でこの先、企業の業績が不透明ということで春闘交渉も足踏み状態が続いています。5月に入って交渉を再スタートしますが、コロナウィルス非常事態宣言が続く中でも組合員一同、団結し春闘勝利に向けて粘り強く闘っていきたいと考えます。


世の中、不安定な情勢が続く中、京都地域メーデー参加の皆さんにおかれましては、より一層の団結力を固めてこの危機的状況を乗り越えていかれると確信しております。中金労組も皆さんと共に進んでいきます。


2020年5月1日
中金労組 委員長 名下進

 

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6-7/ メーデー宣言

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第30回京都地域メーデー宣言

 

 京都地域メーデーは30回目を迎えました。

 

 1886年5月1日に8時間労働制を要求して統一ストライキをたたかったことがメーデーの起源です。このストライキへの大弾圧の後、アメリカの労働者は再びの決起にあたり、国際的な連帯を求めて世界中でのデモを呼びかけました。この呼びかけに応え、1890年5月1日、第1回国際メーデーが闘われたのです。それから130年、日本で第1回メーデーが開催されてからちょうど100年目になる今年、新型コロナウィルスのパンデミックという状況の中で、世界の労働者がメーデーを迎えています。

 

 メーデー集会の準備の過程で、4月7日に緊急事態宣言が発表され、16日には全国に拡大されました。京都でも集会の自粛要請が強まり、24日には集会場の使用禁止が通知されました。集会を中止すべきか?メーデーの意義は?今だからこそやるべきでは…様々な意見が検討されました。結論として、コロナ危機に対して、労働運動の果たすべき役割を鮮明にすべきだということでした。

 

 新型肺炎に対して有効な治療薬・予防薬が開発されていない今、有効な対策は隔離と接触制限で感染数を減らし、重症化した人に十分な医療手段を確保することです。医療崩壊で手当てが受けられずに死亡するケースをいかに少なくできるかが大きな課題になります。感染予防に対する正しい情報と識をもって、社会的な連帯によって新型肺炎と闘うことが求められています。同時に、このパンデミックが引き起こす様々な社会的災厄に立ち向かう必要があります。

 

 世界中で外出・接触の制限や行動の自粛が求められ、経済活動は急激に縮小しています。1930年代の世界恐慌以来といわれる経済収縮は長期に渡る深刻な影響を社会に与えます。新型肺炎による生命の危機だけでなく、収入の減少・失業・業績悪化による貧困や生活破綻が人々を追い詰めます。コロナ危機は社会のありようを大きく変えるでしょう。現在の危機を乗り越えてどういう社会を目指すのかを、意識に置きながら、今なすべきことをしっかりと実践していきましょう。

 

 私達の原則は「命を守る!」「雇用と生活を守る!」「社会の連帯を作る!」ということです。

 

 人命よりも経済や財政を優先し、政治を私物化している安倍政権や、緊急事態宣言による権限を振り回して、労働者・市民の声を封じ込める政治家に私たちの生命と将来を委ねることはできません。職場から、地域から、私達自身の主体的な考えを発信し、社会的な連帯を強め、人らしく生きていける社会を創っていきましょう。

 

◇「命を守る」

 

 「感染しない、感染させない」ためにマスク・手洗い・消毒を徹底し、三密を避ける、不要不急の外出をしない、などの感染防止のルールは私たち自身も率先して実行していきましょう。

 

 社会を維持していくために医療や介護・福祉、食料品店、物流・・・など、人々の生活に欠かせない分野で感染のリスクを引き受け働き続ける労働者がいます。

 

 それにもかかわらず医療や介護・福祉の現場で奮闘する労働者に防護服やマスクさえも十分にいきわたらない状態が続いています。医療の崩壊は、助かる命を失うことにつながります。長期化が予想されるコロナ危機の対応として医療現場に負担を集中させないための施策と必要な資源の集中を実行するよう求めましょう。

 

 エッセンシャルワーク(欠くことのできない労働)の現場で働く人々に感謝と尊敬の気持ちを込めて、安全が確保されるように全力をあげよう。

 

 貧困に苦しむ人や外国人労働者など弱い立場の人々が医療から排除され、満足な治療も受けられず命を落とすことがないようにしよう。

 

◇「雇用と生活を守る!」

 

 様々な活動が『自粛』を求められる一方で、休業に対する補償政策はまったく不十分で曖昧なままです。感染の不安の中で、休みたくても生活のために休めない人々がいます。休業して安心して生き延びることが出来るよう十分な生活保障を求めていきましょう。観光産業や小売店を中心に、すでに多くの職種で休業や時間短縮が行われていますが、賃金補償が行われていないケースが多々あります。解雇や派遣切りも始まっています。不当な解雇を許さず、休業に対する十分な補償、経営体力の弱い小規模な事業所への家賃・公共料金支援など、雇用・職場・生活を守るための政策を早急に確立するように求めていきましょう。また、緊急事態の中で業務が過重になっている職場もあります。「8時間働けば労働者、民衆が安全・安心に暮らせる社会を!」今こそメーデーの歴史的な意義を今日の危機の中に鮮明に掲げる必要があると思います。

 

◇「社会の連帯を作る!」

 

 不安と孤立が進む中で、社会の荒廃が深まっています。長期に及ぶ『自粛生活』でストレスが高まっています。家庭内のDV増加、感染者へのバッシング、外国人=感染者とでもいうような差別と排外主義やヘイトの強まり…。自らの不安をより弱い立場の人々を虐めて解消しようとする空気が強まっています。我々が闘うべきはコロナ危機であり、そのためには労働者、民衆は団結しなければならないこと、社会的に弱い立場にある人々に常に連帯の手を差し伸べなければならないことを強く確認しよう。いまこそ労働者、民衆の社会的な連帯が必要とされています。各人の状況や立場によって悩みや困難の種類は異なります。それぞれの状況を理解して連帯の手を伸ばしましょう。

 

 コロナ危機を口実にして、「戦争をする国づくり」にむけた策動が進められています。「非常事態法」など、コロナ危機すら改憲への踏み台にする安倍政権の戦争策動を許してはなりません。

 

 グローバリゼーションの世界では、パンデミックも経済危機も一国では解決できません。「自国ファースト」では危機は泥沼化し、多くの労働者、民衆が犠牲になるでしょう。国境を超えた労働者、民衆の連帯と団結こそが、パンデミックを終息させ、世界的な経済危機の被害を小さくし、コロナ危機後に命と生活が大切にされる社会を創る力になります。

 

 人が人らしく尊厳をもって生きることができる社会に向けて、共に困難を乗り越えましょう。

 

・「命を守る」「生活・雇用を守る」「社会の連帯を作る」を掲げて闘おう!

・医療、介護をはじめ新型肺炎と最前線で闘う労働者を支えよう!

・戦争・改憲・貧困・差別・排外主義の安倍政権を打倒しよう!

・8時間働けば労働者、民衆が安全・安心に暮らせる社会を!

・世界の労働者、民衆の国際連帯でコロナ危機に立ち向かおう!

 

2020年5月1日

第30回 京都地域メーデー

 

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8頁目/ スローガン

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第30回京都地域メーデー スローガン & シュプレヒコール

 

①メイン・スローガン
「働く者の団結で、生活と権利、平和と民主主義を守ろう」
 
②サブ・スローガン
「戦争・改憲・貧困・差別の安倍政権を打倒しよう」
労働組合弾圧を跳ね返し、労働者、民衆の権利を取り戻そう」
「排外主義をのりこえ万国の労働者は団結しよう」
 
③コロナ対応スローガン
「生きるために声を上げよう! ~命と人権を守る2020メーデー~」
「全面的な生活保障を実現しろ!」
「休業させろ! 安全に働ける職場を!」
「コロナに乗じた解雇を許さない!」
「緊急事態宣言反対!」「コロナに乗じた戦争国家化を許さない!」

 

シュプレヒコール
「働く者の団結で生活と権利を守ろう!」
「全面的な生活補償の実現を!」
「休める職場は休ませろ!」
「職場の感染防止を徹底せよ!」
「コロナに乗じた解雇を許さないぞ!」
「消費税は廃止しろ!」
「税金は金持ちから取れ!」

「戦争と貧困の安倍政権打倒!」
「緊急事態宣言反対!」
「コロナに乗じた改憲反対!」
「カビのマスクはいらないぞ!」
「兵器より医療に金を使え!」
「京都にも沖縄にも米軍基地はいらないぞ!」
「全ての原発廃炉にしよう!」

労働組合への大弾圧を跳ね返そう!」
「闘う労働組合に加入しよう!」

「排外主義を煽るな!」
「感染者を差別するな!」
「万国の労働者は団結しよう!」
「みんなで声をあげよう!」

 

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