日比谷メーデー 資料

日比谷メーデー 資料

 

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第91回 日比谷メーデー式典次第

開会宣言    平賀雄次郎(中小民間労組懇談会代表)
主催者挨拶   鎌田博一 (国労東京地本委員長)
メッセージ紹介 寺嶋豊  (日比谷メーデー実行委員会・事務局長)
アピール採択  久保聡  (全水道東水労)
団結がんばろう 渡邉洋  (全労協議長)
行動提起    大森進  (東京全労協議長)

 

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第91回日比谷メーデー挨拶


新型コロナウイルスの国内及び世界的流行という情勢の中、第91回日比谷メーデーの成功に向け、ご参集された全ての仲間の皆さん!大変ご苦労さまです。国労東京の鎌田です。メーデー開催にあたり実行委員会を代表し、ご挨拶を申し上げます。


はじめに、新型コロナウイルス感染は、全世界に瞬く間に拡がり、日本国内においても感染拡大の現状は、依然として増加傾向にあります。冒頭、新型コロナウイルス感染により亡くなられた多くの方々に対し、心から哀悼の意を表します。あわせて闘病されておられる方々の一日も早く快復を祈ります。


安倍政権は、感染拡大防止策として「改正特別措置法」に基づく「緊急事態宣言」を全都道府県に発令しました。


人と人との接触を減らし感染経路を絶つこと、逼迫する医療の供給体制を立て直すことがその目的とされていますが、外出の自粛要請の継続をはじめ施設や営業の休止と休業の要請・指示、物資の強制収用など私権制限を伴う措置も取られることになります。


しかしそれは、抑圧的・強権的であってはなりません。

 

いま医療現場では、深刻な人員不足と、防護用品やマスク、消毒液などが確保できない中、医療従事者は院内感染の不安と闘いながら日々献身的に感染者と向き合っています。医療従事者へ感謝するとともに、早急な財政・人的支援が何よりも求められています。同時に物流・介護・食品関係・清掃・公務労働などの労働者も緊迫した労働現場で奮闘していることを忘れてはいけません。

 

また、ウイルス感染を口実とした解雇・内定取り消し・賃金カットが横行し、補償の伴わない営業自粛が強いられる中、雇用と休業補償、中小企業・個人事業主への財政支援が急務です。


私たちは、労働者・市民の生活権を守るためにも、国や自治体が責任を持つ支援体制の確立に向けて全力を挙げなければなりません。


次に、この緊迫した状況下においても、安倍首相は自民党改憲4項目に触れて、緊急事態条項の創設は「極めて重く大切な課題」と明言し、憲法審査会での改憲論議を呼びかけました。


全人類が新型コロナウイルスに立ち向かい、「国民の命と社会を守る」ことに全力を尽くしているにもかかわらず、改憲策動を推し進める暴挙は断じて許されるものではありません。


同時に、自衛隊の中東派遣をはじめ過去最高の軍事費予算、沖縄県民の民意を踏みにじる辺野古新基地建設の推進や南西諸島への自衛隊の基地化、福島第一原発事故の収束ができないままに帰還政策を推し進め、原発再稼働の強行など、さらなる反動政治を強めています。極めて反動的な安倍政権の政治路線と改憲策動に対し、護憲・平和と民主主義擁護、安心・安定した社会の実現と安倍政権早期退陣に向け、広範な勢力のさらなる拡大、市民・立憲野党との共闘・連携を図る中で、より壮大な闘いとして構築することが求められています。


次に、安倍政権の経済政策「アベノミクス」により、「この7年間で日本経済は13%成長した」と明言し、大企業は空前の利益を上げる一方、国民生活の実状は景気回復の実感には程遠く、労働分配率の低下や消費増税、実質賃金の低下など、格差と貧困はますます拡大し続け、生活環境の悪化、深刻な雇用破壊となって表れています。また、首相主催の「桜を見る会」の税金私物化疑惑やIR汚職事件、公選法違反疑惑に絡む2閣僚の辞任、法解釈をねじ曲げた検察官定年延長問題などの腐敗政治を繰り返し、「働き方改革」という名の労働法制改悪や社会保障費削減など、民主主義を蔑ろにした国民不在の政治を押し進めています。


景気の回復と雇用の安定、社会保障制度の拡充、非正規労働者・未組織労働者・外国人労働者などの権利拡大と労働条件改善、全てのハラスメントやヘイトスピーチの根絶、障がい者差別・部落差別・LGBT差別・男女差別などあらゆる差別を許さず、誰もが安心して暮らすことのできる共生社会を目指すために、全労働者の確固たる団結で全ての闘いを精力的に展開することが求められています。


さらに、賃下げ・人員削減を狙う公務員制度改悪反対の闘いと合わせ、公務公共サービスの民営化・民間委託拡大阻止、教職員の長時間労働の解消など官・民統一の闘いを強化するとともに、JAL不当解雇撤回闘争をはじめとする全争議の勝利に向け、支援・連帯した闘いをさらに強化しなければなりません。


今、日比谷メーデーにご参集された全ての仲間の皆さん。

 

本年は、1920年のメーデー開催から100年を迎えました。


改めて、働く者の団結の力で生活と権利、国際連帯強化、反差別・人権の確立、世界の恒久平和を守るためより一層奮闘し合うことを訴え、第91回日比谷メーデー実行委員会を代表してのご挨拶と致します。

 

国鉄労働組合東京地方本部
執行委員長鎌田博一

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第91回 日比谷メーデー・アピール

 

第91回日比谷メーデーに結集した闘う労働者の皆さん。


メーデーは1886年、米国の労働者が8時間労働を求め長時間労働からの解放を勝ち取り、全世界の労働者が生活と権利をかけて闘ってきた「統一行動日」であり、歴史と伝統のある「働く者の祭典」です。今年は1920年に日本で8時間労働制の実施と最低賃金法の制定などを求め、上野公園に労働者が結集してメーデーを開催してから100年を迎えます。多くの労働者が団結し長年の闘いによって勝ち取った8時間労働制は、安倍政権の「働き方改革」の名の下に裁量労働高度プロフェッショナル制度など、時間にとらわれない働き方、雇用によらない労働など、働き方が破壊される危機的状況の中にあります。


2020オリンピック・パラリンピックを口実にした時差勤務の拡大、在宅勤務型テレワーク、モバイルワークは、時間や場所に捉われない多様で柔軟な働き方を推進し、本来使用者が果たすべき労働時間管理すら曖昧にして、労働者自身に責任を転嫁させようとしています。また、新型コロナウィルス感染症を理由とした「ベアゼロ・低額回答」、首切り・解雇、契約打ち切り、雇い止め、内定取り消し、職業差別と人権侵害を許さず、命と健康、生活と権利を守り、すべての労働者とフリーランス、中小経営者への休業補償と生活保障を実現しなければなりません。安倍政権の進める「国民統合」に断固反対しましょう。私たちは真の仕事と家庭・生活の両立を目指して闘いを進めなければなりません。


安倍首相は、首相に近いお友達と自らの保身と権力を守ることのみに固執し、労働者・市民が真実を知り生活と権利を守る闘いに、声さえ聞くことなく、資料も示さない、答えない、疑惑の議員を出さないなど、労働者・市民を欺き安倍一強・独裁政権の中で、議会制民主主義の根幹を歪めています。また、朝鮮半島と東アジアの危機感を煽り、平和国家としての歩みを止め、戦争へと向かう動きを強め、生活保護社会保障費を切り捨て、軍事費は増大し続けています。辺野古新基地建設や南西諸島への自衛隊基地建設、ステルス戦闘機の大量購入、護衛艦「いずも」型の「空母」化など、憲法改悪を射程に「戦争をする」国へと突き進んでいます。


さらに、2020オリンピック・パラリンピック原発事故からの復興と位置付け、福島第一原発事故の収束ができないままに帰還政策を推し進め、原発の再稼働、輸出政策を強行して、避難住民の人権を無視した棄民政策がまかり通ろうとしています。原発の押し付けと沖縄への基地押し付けを許さず、民意を踏みにじり民主主義、地方自治も破壊しようとする安倍政権に抗して、平和と人権、民主主義を守る闘いが、今私たちに問われています。


私たちは、すべての労働者の要求実現に向けストライキで大幅賃上げ、非正規労働者の均等待遇、最低賃金の引き上げを要求すると共に、労働法制の大改悪に反対して雇用破壊を許さず労働者保護のために闘っていきます。また、戦争国家体制に反対し、平和憲法9条を活かし自衛隊の「国軍」化への転換となる憲法改悪を阻止していきます。沖縄県民と固く連帯し辺野古に新基地を建設させない闘い、横田基地をはじめとした全ての軍事基地の機能強化を許さず闘い、同時に、東日本大震災の被災者、廃炉・除染作業労働者と連帯し、救援・復興に全力をあげて取り組み、全ての原発廃炉にすべく、原発依存のエネルギー政策の転換を求めて奮闘していきます。


未組織労働者・非正規労働者外国人労働者の低賃金と労働条件全般の改善、技能実習生をはじめ移住労働者の権利確立、生活向上のために支援連帯を強め、すべての争議の勝利を実現し、労使対等原則が担保された多民族・多文化共生社会をめざすため、国際連帯を強化して働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守る闘いに決起していきます。そして、人間としての生きる権利を確立し、平和で民主的な社会を創るために、安倍政権を打倒しましょう。今こそ、貧困と格差社会反対、憲法改悪反対、震災復興、脱原発、平和と民主主義を掲げ、すべての労働者市民、そして戦争に反対する全世界の人々と手をつなぎ、ともに闘っていきましょう。


私たちは、メーデーを「闘いの広場」と位置付け、統一メーデーの実現を求めてきました。メーデー100年の年を迎え、今一度すべての労働者の幅広い結集と万国の労働者が一層の団結を深め、闘いを進めていくことを確認し、第91回日比谷メーデーの成功を宣言します。


二〇二〇年五月一日
第91回日比谷メーデー実行委員会

 

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働く者の団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう!

 

サブスローガン

★なくせ貧困・格差、8時間働いて暮らせる社会を!
外国人労働者との共生! 原発ゼロ社会・復興の実現を!
★9条改憲反対!辺野古新基地建設阻止!安倍政権は退陣を!


1、新型コロナウィルス感染症を口実とした、「ベアゼロ・低額回答」、首切り・解雇、契約打ち切り、雇い止め、内定取り消しを許さない!命と健康、生活と権利を守るため、すべての労働者に休業補償を! 内部留保を今こそ吐き出せ! 医療労働者への支援と医療体制の充実を!


2、大幅賃上げ、今すぐ誰でもどこでも時給1,500円以上、全国一律最賃を確立しよう! 公契約条例、非正規雇用労働者の待遇改善・均等待遇、差別を許さず同一価値労働同一賃金の実現、ディーセント・ワークの実現、中小・下請け・契約・パート・派遣労働者など不安定雇用と低賃金を強いられている仲間と連帯し、労働組合の団結をひろめよう。

 

3、「裁量労働制拡大」「高度プロフェッショナル制」反対、残業代ゼロ=過労死促進法反対、一日8時間・週40時間労働制を守り、完全週休2日制を実現し、安倍政権の「働き方改革」に反対し、人間らしい生活と労働を勝ちとろう。


4、雇い止め・解雇・内定取り消し、リストラ・首切り合理化反対。反失業・雇用確保、若年層・高齢層の雇用政策の拡充、労災職業病・過労死根絶、サービス残業名ばかり管理職撲滅、職場に労働基本権を確立しよう。


5、フリーランス個人請負などで働く仲間と連帯し、「自由な働き方」と称して使用者責任・労働時間管理を曖昧にする雇用形態の破壊に反対しよう。


6、労働者派遣法改悪糾弾、ワークルールの破壊・首切り自由を狙う解雇の金銭解決方式反対、国家戦略特区法廃止、限定正社員制度反対、労働者保護の労働法制を実現しよう。


7、男女共同参画社会基本法の制定、間接差別の解消、女性の働く権利を守り、時間外労働の男女共通規制の確立と実効ある男女平等の実現を勝ち取ろう。


8、セクハラ、パワハラ、マタハラをはじめとするすべてのハラスメントを根絶しよう。

 

9、JAL不当解雇撤回闘争をはじめとする、すべての争議に勝利しよう。

 

10、外国人差別・ヘイトを許さない!外国人労働者の権利確立、労使対等原則が担保された多民族・多文化共生社会を実現させよう。


11、東京オリンピックパラリンピックのための労働者使い捨て反対!外国人技能実習制度廃止、「労働力」ではなく労働者として受け入れるまっとうな移民政策を!

 

12、憲法改悪阻止、特定秘密保護法共謀罪廃止、「自民党憲法改正草案」粉砕、戦争法廃止、自衛隊の中東派遣反対、自衛隊の海外派兵・集団的自衛権行使反対、すべての武器輸出反対、軍国主義・排外主義に突き進む「国軍」化阻止、核兵器廃絶・3000万人署名の成功で平和憲法を擁護し第9条を活かす闘いを押し進めよう。

 

13、普天間基地無条件即時返還・国内移設反対、高江ヘリパッド建設反対、辺野古新基地建設反対・土砂投入糾弾、政府は沖縄県民投票の結果を尊重しろ! 米原子力空母の横須賀配備糾弾・移動展開反対、オスプレイ配備・低空飛行訓練反対、日米地位協定破棄、思いやり予算撤廃、日米安保条約粉砕、在日米軍再編・日米安保ガイドラインに反対しよう。


14、新たな自衛隊基地建設・機能強化反対、自衛隊の南西諸島配備反対、イージスアショア配備・オスプレイ導入反対、軍事費削減、沖縄をはじめ全国の反基地闘争に連帯し反戦・平和の闘いを進めよう。


15、朝鮮半島をはじめとした東アジアの非核化実現。朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁措置など圧力一辺倒の政策反対、「従軍慰安婦」への補償、戦争被害者の救済と国家補償の実現、徴用工賠償問題の早期解決、侵略戦争の加害責任を追及しよう。

 

16、保育園の増設・公的子育て支援を充実させ、保育士の待遇改善を行わせよう。


17、障がい者差別、部落差別、男女差別、LGBT差別、外国人差別などあらゆる差別を許さず、反差別・人権を確立する闘いを進めよう。


18、オリンピック開発反対、都民生活を圧迫する大企業中心の開発都政を転換させよう。


19、福祉切り捨て反対、安心・安全の破壊阻止、行革・規制緩和反対、行財政の民主化を通じて地方自治を拡大し、公務・公共サービスの合理化を阻止しよう。

 

20、賃下げ・人員削減をねらう公務員制度改悪反対、会計年度任用職員への任用を口実とした雇い止め反対、会計年度任用職員の処遇改善、公務員労働者に労働三権を。

 

21、歴史の歪曲、侵略と植民地支配を美化する歴史教科書弾劾。道徳の教科化反対、日の丸・君が代元号強制反対、教育の右傾化に反対しよう。


22、学校現場の教職員の多忙解消、公立学校教員の変形労働時間制導入反対、長時間労働の解消のため定数改善と業務縮減を。全日制30人、定時制20人学級を実現しよう。給付型奨学金の拡充を。

 

23、「高校無償化」「幼保無償化」から朝鮮学校の排除に反対しよう。


24、雇用保険制度の抜本的改善、社会保険制度の充実、年金・医療制度の改悪反対、生活保護制度の充実、高齢者の介護制度の確立、低家賃公共住宅の大量供給を勝ちとり、暮らしと福祉を充実させよう。

 

25、中小事業所つぶしに反対し介護報酬を引き上げ、介護労働者の待遇改善を実現しよう。


26、法人税引き下げ反対、大企業優先の不公平税制を改め、勤労者への大幅減税を勝ち取ろう。


27、豊かで安全な食糧の確保、農林漁業の再建と農林漁民の生活改善、農林水産業、医療、食の安全などを脅かし、人々の雇用、生活、自治を破壊するTPP批准糾弾。

 

28、個人情報の漏えいや悪用に繋がるマイナンバー制度の押しつけ・強化を許さず、国家による管理・監視強化に反対しよう。

 

29、全日建運輸連帯労組関西生コン支部への警察権力の弾圧糾弾!労働運動・市民運動の弾圧を許すな! 東京都「迷惑防止条例」改悪糾弾。

 

30、原発の再稼働・海外輸出反対、全ての原発廃炉へ、汚染物質の埋め立て処分・汚染水の海洋投棄反対、放射線被曝労働の規制を強化させよう。「さようなら原発1000万人署名」を成功させよう。

 

31、公害絶滅、公害患者・アスベスト公害被害者の早期救済、自然環境保護の闘いを前進させよう。

 

32、公務公共サービスの民営化・民間委託拡大反対、清掃、水道・下水道、郵政、公共交通などすべての公共サービスで安全・安心・平等の政策を確立させよう。

 

33、新自由主義グローバリゼーション反対、生活と権利を破壊するWTOFTAEPAに反対し、世界の労働者とともに闘おう。


34、大型公共事業を推進し福祉を切り捨てる「アベノミクス」に反対し、まやかしのデフレ・円高対策を粉砕しよう。

 

35、東日本大震災の被災者に連帯し、救援・復興に全力をあげよう。


36、「改正」新型インフルエンザ特別措置法反対、表現の自由・集会の自由侵害、私権の制限につながる「緊急事態宣言」反対!コロナ不安に便乗した「緊急事態条項」改憲策動を許さない!


37、すべての闘う労働者・労働組合の団結で、世界の労働者と連帯し、全世界の平和 と民主主義、人権の前進を勝ちとり、安倍政権を打倒しよう!

 

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